犬をお風呂に入れる時に、顔シャンプーで愛犬が嫌がってしまった経験のある飼い主さんいらっしゃるのではないでしょうか?
私自身トリマーをしているのですが、犬の顔シャンプーをする時に、シャワーの音や水圧にびっくりして嫌がって暴れてしまう犬は多いです。
今回は、犬の顔シャンプーをする時に犬が嫌がってしまうときの対処法をご紹介します。
こんな方におすすめ
- 犬が顔シャンプーを嫌がって困っている!
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犬が顔シャンプーを嫌がらないようにするには?
顔のシャンプーは最後にする
犬をシャンプーする際に、顔シャンプーは最後にしてください。
理由としては、犬の顔に泡をつけたまま他の部位を洗うと、シャンプーの泡が目に入って炎症を起こしやすくなってしまうからです。
体や足をしっかり洗ってから、最後に顔を洗ってあげましょう。
シャンプーが目に入らないようにする
犬のシャンプーは、顔シャンプーをすること前提に作られているので、泡が少しくらい目に入っても、お湯ですすげば特に問題はありません。
しかし、シャンプーの泡が入ったままにしておく・原因のシャンプーが目に入る・元々目が弱い犬の目にシャンプーが入るなどの場合は、目が開かなくなったり、炎症を起こして赤くなったりしてしまいます。
犬の顔シャンプーをする時には、シャンプー剤が目に入らないようにしましょう。
シャワーが鼻に入らないようにする
犬の鼻にシャワーのお湯が入ってしまうと、犬はびっくりしてふがふがと発作のような動作をします。
鼻にシャワーのお湯が入ることで、顔シャンプーが、より怖くなってしまう原因にもなってしまいます。
顔をシャワーで流す時は、顔を上げたまま流すのではなく、顔を下向きにして、鼻にお湯が入らないように流してあげてください。
お湯の温度は38度に設定
人間は、普通40度くらいのシャワーを浴びるのが一般的ですが、犬のシャワーは38度に設定してあげてください。
なぜ犬のシャワーは、少しぬるめの温度に設定するべきなのかというと、犬は元々人間よりも体温が高く、汗を体の毛穴から出すことができないので、体温調節が得意ではないからです。
38度で設定していても、口を開いてハッハッと荒い呼吸をしていたら、体に熱がこもっている可能性があるので、設定温度を低くしてあげてください。
また、冬場などはお湯の温度が低すぎても風邪をひいてしまう原因にもなりますので、犬の状況をみて最適な温度に設定してあげましょう。
シャンプーは泡立てて使う
犬のシャンプー剤は、原液のまま使用せずネットなどで泡立ててから使うと高い洗浄力が期待できます。
シャンプーをよく泡立てることで、毛穴の奥の汚れまでしっかり落とすことができます。
また原液のシャンプーは、流しにくく、しっかりすすいだつもりでも、皮膚にシャンプー剤が残ってしまうことがあります。
すすぎ残しがあると、皮膚が荒れてしまったり、犬の体が臭くなってしまう原因にもなってしまうので、泡立ててから使用することをお勧めします。
犬が顔のシャンプーでシャワーを嫌がる時の対処法
シャワーの水圧を弱くする
シャワーの音や水圧が怖くて、嫌がって暴れてしまう犬はかなり多いです。
特に顔シャンプーは、シャワーの水がダイレクトに目や鼻の穴に入ってくるので、犬にとって怖さは倍増します。
水圧を弱くすることによって、洗い流す時間はかかってしまいますが、犬の恐怖心を抑えるために水圧は弱くしてすすいであげてください。
シャワーヘッドを頭に当てながらすすぐ
シャワーの水圧を弱くしても、顔シャンプーで暴れてしまう犬の場合は、シャワーヘッドを犬の頭にピタッとくっつけながら流してみてください。
シャワーヘッドを頭にくっつけることによって、シャワーが当たる音や水圧がなくなるので、犬の恐怖心を和らげてあげることができます。
シャワーヘッドを当てるのが難しいようであれば、蛇口から出るお湯で顔を流してあげるのもおすすめです。
それでも嫌ならスポンジかタオルですすぐ
上記2つのやり方でも顔シャンプーで暴れてしまう犬は、水分を含ませたスポンジやタオルを絞りながら、洗い流してあげて下さい。
※この後、動画でやり方をご紹介します。
どんなに顔シャンプーが嫌いな犬でもこのやり方であれば、ほとんどの犬はおとなしくなってくれます。
しかし、スポンジやタオルに含ませたお湯で流すと、シャンプーの泡をすすぎ残してしまう場合があるので、時間をかけてしっかりと洗い流してあげて下さい。
犬のシャンプーのやり方を動画で解説!
①体を濡らす
シャワーで、犬の体を濡らします。
この際シャワーの水圧が嫌いな犬は、シャワーヘッドを犬の体にくっつけながら濡らすとおとなしくなってくれます。
②顔を濡らす
シャワーが大丈夫な犬は、シャワーヘッドを頭にくっつけたままで、
シャワーが苦手な犬は、水分を含ませたスポンジやタオルで顔を濡らしてください。
③体をシャンプーで洗う
ネットなどで泡立てたシャンプーで犬の体を洗います。
肛門周りや足回りは汚れが強いので、入念に洗いましょう。
④顔をシャンプーで洗う
泡立てたシャンプーで犬の顔を洗います。
目に泡が入らないように、目やにもしっかりとってあげてください。
また垂れ耳の犬は、耳がベタベタしていることが多いので、耳を入念に洗いましょう。
⑤顔→体の順番で洗い流す
顔に泡がついたままにしておくと、泡が目に入ってしまう可能性があるので、洗い流す時は、顔→体の順番ですすいでください。
顔をすすぐ時は、鼻に水が入らないよう下向きの状態で洗い流してあげましょう!
犬のシャンプーは2回洗いをおすすめします!
動画はこちら⬇️
まとめ
今回は、犬の顔シャンプーについてご紹介しました。
トリマーをしている中でも、顔シャンプーが苦手な犬は多いです。
少しでも苦手意識をなくすためにも、シャワーヘッドを皮膚にくっつけながら洗い流したり、タオルやスポンジを使って優しく洗い流したりすることで、犬のシャワーに対する恐怖心をなくしてあげましょう!