愛犬のトリミングに行くにはワクチンが必要?現役トリマーが教えます

愛犬を初めてのトリミングサロンに連れて行く際、大体のトリミングサロンに、ワクチン接種証明書の提示をお願いされますよね。
混合ワクチン摂取は、義務ではないのに何故?と思った方もいるんじゃないでしょうか?

実はトリミングサロンなど、犬がたくさん集まる場所では、病気感染のリスクがあるのでワクチン接種をお願いしている経緯があるんです。

私自身も現役でトリマーをしているのですが、
お客さんの犬を預かる際には必ずワクチン接種証明書の提示をお願いしています。

今回は、愛犬のトリミングの際のワクチン摂取に関して以下の4項目に分けてご紹介します!

愛犬のトリミングを連れて行くのにワクチン接種が必要な理由

冒頭でもご紹介した通り、トリミングサロンがワクチン接種をしていない犬を預かってしまうと、預かった犬が病気を持っていた際に、他のお客様の犬に感染してしまう可能性があります。

なので、愛犬を初めてのトリミングサロンに連れて行く際には、必ずワクチン接種証明書の提示をお願いされます。

逆を言うとワクチン接種証明書の提示をお願いしないトリミングサロンは、安心して愛犬を預けられる管理体制が整っていない可能性がありますので、別のサロンに変えることをお勧めします。

ワクチン摂取をしてから、トリミングに連れて行くまでの期間

ワクチン接種をしてから、トリミングに愛犬を連れて行く際には7日〜10日は期間を空けて下さい。また、トリミングに行った次の日にワクチン接種をするのも避けて下さい。

トリミングは、知らない場所で犬がほとんど立ちっぱなしのまま2〜3時間施術を行います。当然、愛犬にとってもすごく疲れます。

疲れて免疫力が下がっている時に、ワクチン接種を行うと注入した少しの病原菌でも、体調を崩してしまう可能性があるからです。

ワクチン摂取の種類・料金

ワクチンは、大きく分けて2種類あります。

混合ワクチン

飼い主さんの任意で受けることができる予防接種を混合ワクチンといいます。

混合ワクチンの料金は、受ける病院や種類によって異なりますが、大体5,000円〜10,000円くらいで受けることが可能。

混合ワクチンで予防できる病気は次の11種類になります。

1〜5→必ず接種した方が良い「コアワクチン」

6〜10→環境などによって接種した方が良い「ノンコアワクチン」

1.犬ジステンパー
2.犬バルボウイルス
3.犬アデノウイルス1型
4.犬アデノウイルス2型
5.犬パラインフルエンザウイルス
6.犬コロナウイルス
7.犬レプトスピラ(コペンハゲニー型)
8.犬レプトスピラ(カニコーラ型)
9.犬レプトスピラ(ヘブドマディスク型)
⒑犬レプトスピラ(オータムナリス型)
11.犬レプトスピラ(オーストラリス型)

狂犬病ワクチン

日本の法律で接種を義務付けられている予防接種を、狂犬病ワクチンといいます。

狂犬病ワクチンの料金も、地域などによって変わりますが大体3,000円くらいです。

狂犬病は、全ての哺乳類に感染するリスクがあります。発症すると必ず死亡してしまう病気です。日本では1956年以降感染した例はありませんが、未だに世界各国で発症している病気です。

子犬のワクチン接種とトリミング

子犬は、生まれてから以下の期間のうちにワクチン接種をするようにしましょう。

1回目の混合ワクチン⇒生後2か月程度

2回目の混合ワクチン⇒生後3か月程度(または前回の接種から3週間後)

3回目の混合ワクチン⇒生後4か月程度(または前回の接種から3週間後)

狂犬病ワクチン⇒生後4~5ヶ月程度(混合ワクチンの3回目接種が完了してから、4週間後)

トリミングサロンに子犬を連れて行くのは、狂犬病のワクチンを接種してから7〜10日経過してからにしましょう!

まとめ

今回は愛犬のワクチン接種とトリミングについて以下の4項目に分けてご紹介しました。

・愛犬のトリミングを連れて行くのにワクチン接種が必要な理由

・ワクチン接種をしてから、トリミングに連れて行くまでの期間

・ワクチン摂取の種類・料金

・子犬のワクチン接種とトリミング

動物病院によっては混合ワクチンを接種しなくても良いとする病院もありますが、
愛犬をトリミングサロンに連れて行く際には、必ずワクチン接種をして行きましょう。

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