犬をシャンプーする時に、人間用シャンプーは使えないのか疑問に思ったことはありませんか?
結論から言うと、犬に人間用シャンプーを使うことはおすすめできません。もちろん薄めても×。理由は、人間用のシャンプーは犬には刺激が強すぎるから。
ただし、ネットの口コミには「犬用シャンプーは成分表示の義務がないから、人間用のシャンプーのほうが安全。」といった声も出回っています。一体何を信じればいいのかわからなくなってしまいますね。
そのためこの記事では、犬に人間用シャンプーを使わないほうがいい理由を根拠を持ってお伝えします。
また犬用シャンプーの成分表記が心配な方のために、安心して使える犬用シャンプーも併せて紹介するので、ぜひ参考にしてください。
こんな方におすすめ
- 犬に人間のシャンプーを使って大丈夫?
- 石鹸やボディーソープは大丈夫?
- 安全でおすすめの犬用シャンプーを知りたい!
犬に人間用シャンプーを使っていい?
結論から言います。実際にトリマーをしている私の意見としては、犬に人間用シャンプーを使うことは、お勧めできません。
なぜなら、犬と人間は、根本的に毛質や皮膚の構造が全く違うから。犬は基本的に毛が細いですし、人間の髪の毛は犬のものより太いです。
犬用シャンプーは、犬の被毛や皮膚にあった成分。人間用シャンプーは人間の髪の毛にあった成分でそれぞれ開発されているのです。
具体的にはのちほど紹介しますが、人間用シャンプーは犬にとって刺激が強すぎます。
刺激の強いシャンプーを使って、皮膚や被毛に良い影響があるわけないですよね?
そのため、私は犬に人間用シャンプーを使うことは良くないと考えています。
薄めれば使っても大丈夫って本当?
人間用シャンプーが犬にとって刺激が強いなら、水で薄めればいいんじゃない?と考える人もいるでしょう。
結論から言うと、人間用シャンプーを水で薄めても、犬にとって刺激が弱くなることはありません!
なぜなら、シャンプーを水で薄めても、かさ増しされるだけだからです。シャンプーの成分が変わるということにはなりません。
例えば、カレーを作って水を継ぎ足しても、カロリーは変わりませんよね?それと同じことです。
石鹸やボデイーソープは?
それでは、人間用のシャンプーではなく、体を洗う石鹸やボディーソープは?と思う人もいるでしょう。
トリマーの私個人の意見ですが、石鹸やボディーソープも犬に使うことはあまりお勧めできません。
何度も言うようですが、石鹸やボディーソープは人間の体を洗うために開発された商品。
犬は人間よりも皮膚や被毛がデリケートなので、石鹸が犬の皮膚に絶対に合う!とは言い切れませんよね?
もしどうしても石鹸で洗わなければならないという場合は、低刺激の赤ちゃんにも使えるような無添加の石鹸を使うことをお勧めします。
犬に人間用シャンプーを使うべきではない理由
・毛質が違うから
・皮膚の構造が違うから
それでは、具体的にどう違うのか詳しく見ていきましょう。
1.毛質の違いがあるから
犬に人間用シャンプーを使わないほうがいい理由の1つ目が、毛質の違いです。
具体的にどう違うのかというと、、
犬の被毛⇒細くて刺激に弱いので、皮膚からでる脂分でコーティングして刺激を抑えている。
人間の髪の毛⇒太くて刺激に強いので、脂分が必要ない。
つまり人間の髪の毛に比べて、犬の被毛は傷つきやすいため、補強するために必要最低限の脂分が必要ということ。
そのため、犬用シャンプーは犬にとって必要な脂を洗浄しすぎないように作られています。
それに対して人間用シャンプーは、脂を洗浄する力が強い商品。
犬に人間用シャンプーを使うと、被毛の補強に必要な脂分までなくなり、外からのダメージを受けやすくなってしまうのです。
2.皮膚の構造が違うから
犬に人間用シャンプーを使うことをおすすめしない理由の2つ目が、皮膚の違いです。
結論から言うと、犬は人間よりも5倍以上皮膚の層が薄いです。
例えば、、
「人間の皮膚の強さ=100」だとしたら、、「犬の皮膚の強さ=20」ということ。
人間用シャンプーは、「人間の皮膚の強さ=100」にあわせたシャンプーなので、犬に使ったら「-80」のダメージになってしまう!というイメージです。
また、犬も人間も、皮膚から細菌や外部の異物の侵入を防ぐためには、必要最低限の「皮脂」が必要です。
そのため人間用シャンプーは、人間にとって程よい皮脂を残す程度の洗浄力になるよう開発されています。
勘がいい方ならお気づきでしょうが、その人間用シャンプーを犬に使ったら、必要な皮脂がすべて洗浄されてしまいますよね?
つまり、犬に人間用シャンプーを使うと、異物や細菌の侵入を防ぐことができず、皮膚病になってしまう可能性もあるということです。
気を付けてくださいね!
犬には人間用シャンプーの方が良いという口コミも…
ここまで、犬に人間用シャンプーはNG!と伝えてきましたが、ネットの口コミでは人間用シャンプーのほうが安全だという声も・・・。
その理由は、犬用シャンプーは、人間用のシャンプーと違い成分を記載する義務がないということ。
ツイッターを確認すると以下のような意見も見受けられます。
犬のシャンプーについて考えてたんだけど、その辺に売ってる何が入ってるかわからないクソみたいな犬用シャンプー使うより人間用使った方が絶対良い。
— はるめろてゃん😅✌️ (@hrnxxx_9999) February 6, 2019
しかし先ほども紹介した通り、犬と人間の皮膚や毛は根本的な構造が全く異なります。
私個人の意見としては、犬のシャンプーの成分の記載がないことへの不信感が、犬に人間のシャンプーを使うことへの正当化にはならないのではと思ってしまいます。
とはいっても、犬のシャンプーの成分表示がないのは不安と思う方もいらっしゃいますよね?
そのため、次ではトリマーの私が選ぶ絶対に安心できる犬用シャンプーをご紹介します。
トリミングサロンやペット業界でも有名な信用できる会社で製造されているシャンプーのみ紹介するので、安心してくださいね!
犬におすすめのシャンプー
トリマーの私が使用感や成分表記を確認してお勧めだといえるシャンプーは次の3つです。
愛犬の悩みに合わせてリンクをクリックすれば、それぞれのシャンプーの情報に飛べますよ!
ファーメイクシャンプーex
トリマーの私が一番好きなシャンプーです!
ファーメイクシャンプーは、トリマーであれば誰でも知っている株式会社ハートランドのZOICの商品です。
シャンプーの成分表記もしっかりしていますし、犬用シャンプーでは有名な会社なので、安心して使えるシャンプーです。
数多くの犬用シャンプーが出ているZOICの中でも、ファーメイクシャンプーがおすすめの理由は、ドライヤーでブローをした後の仕上がりがふわっふわになるからです。
毛量少なめの犬でも、増毛したのかと思うくらい毛のボリュームが出ます。
毛量が少ない犬やトイプードルなど毛をふわふわに見せたい犬におすすめです。
成分
特殊PPT・カチオン化コンディショニング成分・緑茶エキス・パワーヒアルロン酸・マルチコラーゲン・サクラ葉エキス
口コミ
一歳のトイプーに使ってみました。
全身ふわっふわに仕上がりびっくりしました。
シャンプーによってこんなに違うとはオドロキです。(30代女性)
ティーツリーシャンプー
こちらの商品は、「株式会社たかくら新産業」が提供している犬用シャンプー。この会社はオーガニックの犬用シャンプーをメインに販売しています。
この会社のどこが信用できるのかというと、オーガニック含有率を商品に記載しているんです!
どういうことかというと、通常のオーガニックを謳っている商品は、実際にオーガニック成分をどのくらい使っているのか表記していないことがほとんど。
「シャンプー全体の1%以下である成分のみ、100%オーガニックを使ったものだった」なんてこともよくあるんです・・。
そんなオーガニック詐欺まがいの商品が数多く存在する中で、オーガニック含有率をしっかり表記してくれるという誠実さ!信用できますね。
またこのティーツリーシャンプーは、楽天やAmazonでも人気ランキング上位で、私がペットショップの店舗トリマーだった時にも店内でとても売れていた商品です。
ティツリーオイルや植物由来の成分を主に作られたシャンプーで、消臭・抗菌効果もあり臭い持ちが持続します。
私自身も実際に使ってみたのですが、泡切れも良く初心者の方にも使いやすいと思います。
ティツリーの爽やかな香りが印象的で、シャンプー後の香りの持続力に驚きました!
成分
ティーツリーオイル、紅藻エキス、ヒアルロン酸ナトリウム、ユーカリオイル、ローズマリーオイル、ラベンダーオイル、アロエベラジェル、シトロネラオイル、コカミドプロピルベタイン、香料、保存料など
口コミ
気に入ってます。
ワンコのシャンプーコンディショナーはいつもこれです。匂いが気に入ってるし、いい香りが長持ちします。ハーブの匂いなので、嫌な感じもしないし、凄く好きです。(40代女性)
ノルバサンシャンプー
ノルバサンシャンプーは、約50年の歴史を持つ「キリカン洋行」という会社で販売されている犬の薬用シャンプーです。
ノルバサンシャンプーは、皮膚が悪い犬におすすめで、全国の動物病院や、トリミングサロンでも定番で取り扱っている商品になります。
クロルヘキシジン酢酸塩という殺菌成分が含まれているので、細菌が増殖してしまった皮膚に効果を発揮します。
実際に私自身も、脂漏症のシーズーなどノルバサンシャンプーで皮膚病が改善したという犬も数多く見てきました。
皮膚病にまだなっていなくても、皮膚がベタベタしてきた・匂いが気になるなどの悩みがあるわんちゃんにはとてもおすすめです。
成分
クロルヘキシジン酢酸塩 (主剤)、ヤシ油脂肪酸アミド 、ラウリン酸ジエタノールアミド
塩化ジアルキル(12-15)ジメチルアンモニウム 、ポリエチレングリコール6000
青色1号 、フェニルエチルアルコール 、酢酸ベンジル 、塩酸 (p調節剤)、精製水 (溶剤)
口コミ
膿皮症によくなります。
酷い時は飲み薬も飲んでいます。
以前は病院でこのシャンプーを購入してましたが
こちらが安かったので購入しました。
獣医師から週1薬用シャンプーをするようにと言われて、大変ですが守ってます。
おかげで膿皮症の頻度も減ってきました。
なくなったらリピします!(30代女性)
まとめ
今回は、犬に薄めた人間のシャンプーを使っても大丈夫なのか、以下の4項目に分けてご紹介しました。
もちろん犬用シャンプーは、人間のシャンプーよりも比較的コストがかかりますし、なくなってしまった時に、コンビニで手軽に買えるものではありません。人間用シャンプーで代用したい気持ちはわかりますが、犬の体の健康のことを考えるのであれば、犬用シャンプーを購入することをお勧めします。